subaru BRZ Impression
第一印象はコワっ、カタっ、低っ、、
一言で言えば、剛体のかたまりのようなフィーリングでした。
ボディの剛性感、ダンパーのがっちり感、車高・重心の低さからくるロールのなさにまず驚きます。
どこまでも安定していてどこまでも自然に曲がっていくようなクルマだと感じました。
何より、今まで経験したことのないほどの目線の低さがスポーツカーに乗っている感覚をギンギンに感じさせてくれます。
乗れば乗るほど馴染んでいく
初めてのMT車ということもあり、始めは近所を走るだけでも緊張していたものの、結局のところ1か月もすれば気楽に走れるようになります。
MT車に興味があるものの不安という方は迷わずMTを選んで問題ないと断言できます。
3000kmを超えたあたりから馴染んだのか、若干乗り心地やシフトフィールがマイルドに、しなやかになってより乗りやすくなりました。
それからというもの、毎晩山にドライブに行き、どうすれば滑らかにギアチェンジが出来るか、スムーズな運転を目指してひたすら練習していました。
全てが高い次元でバランスしている
世間からすれば、スポーツカーという時点で、贅沢だ、金持ちだ、燃費が悪い、実用性がないといったイメージを持たれがちだと思います。
しかしながら、実際86/BRZは普段使いもさほど不自由なく、ガソリン代も維持費もそこまでかかるわけではありませんでした。
ぶっちゃけ維持の難易度は普通のファミリーカーと同等です。
後部座席とトランクには必要十分の荷物を置くことができ、燃費も12km/hを超え、2LNAのため税金も高くない。
ステアリング、アクセル、ブレーキは操作すればした分だけ素直に反応してくれる。
少しの不便を我慢するだけで絶大な楽しさ、充実感を与えてくれるなら万々歳だと感じました。
2010年代初め、スポーツカーがほとんど無くなっていた時代にこの車を生み出したトヨタとスバルには感謝の気持ちでいっぱいです。
86/BRZは販売台数には大きくは表れていませんが、自動車文化に絶大な影響を与えたクルマだと思います。
価値観を変えてくれた
自動車の本質は"楽に、速く、自由に移動できる"ことだと考えています。
BRZでのカーライフを通して、"運転すること"自体が車に乗る目的に成り得るということを実感しました。移動するための手段としてクルマに乗るのではなく、クルマに乗るためにクルマに乗るのです。(??)
運転技術の上達を実感すればするほど、もっとうまくなりたい、クルマの性能をもっと引き出したいという気持ちが強くなり、クルマだけでなく、クルマを運転すること自体に価値があるものだと感じました。
クルマの機構、単なるスペックだけでなくどういう原理で曲がる、止まっているのか、性能を限界まで引き出す"良い走り"とは何かを考えて運転する中で色々なことを教えてくれました。
実体験しないとわからない
限界領域でシートから伝わるタイヤが滑り始める感覚も、冬にいとも簡単にスリップすることも、アクセルの踏み込みに連動するエンジン音も、ステアリングの手ごたえから伝わる路面の情報も、洗車の楽しさも、コンビニに駐車して車を眺めながらコーヒーを飲むおいしさも、駐車後振り返り思わずかっこよさににやけることも実際にスポーツカーに乗らなければわかりません。
スポーツカーに興味があるものの踏み出すか迷っている方、応援します。
今までとは違った生活を手に入れることが出来ます。
一度、試乗などで実際に乗ってみてはいかがでしょうか?