CARLIFE blog ~人生を走る歓び~

スポーツカーのある人生を発信します。

ユーノスロードスターを購入するにあたっての心構え

2020年8月現在、筆者はEunos Roadsterの初期型を所有しています。

半端じゃなく楽しく、魅力にあふれるクルマです。

乗るたびに新たな発見があり、飽きることがありません。

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筆者が所有するEunos Roadster NA6CE Vspecial

 

皆さんご存知の通り、デビューから30年近くなった今でも人気があり、マツダのレストアプランが始まって以降中古車価格も高騰しています。

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しかしながら相場が上がったところで車両の状態は良くなるわけではなく、高いお金を払って買ったにも関わらずすぐに何十万も修理費が掛かるような少なからずリスクがあります。

が、ぶっちゃけロードスターは壊れやすいクルマではありません

程度の良い車両さえ買えば、ファミリーカーと変わらない維持費で、究極のドライビングプレジャーを感じることが出来ます。(多分)

最低限のポイントに注意して程度の良い車両を買い、楽しいカーライフを送りましょう。

 

本記事では令和の時代に初のマイカーとして30年前の旧車であるユーノスロードスターを選び、カーライフを送っている経験から、

ユーノスロードスターの購入を検討するときに考慮すべきポイントをお伝えします。

興味はあるものの、買おうか迷ってる方の参考になれば幸いです。

 

 

まず買う決心をしよう!

心構えその①:多少の不便を我慢する覚悟があるか?

まず、本当にロードスターを買う覚悟があるか、心に問いかけてください。意思が決まっている方は"いきなり最後までスクロールしてください"。

欲しいけど踏み出す勇気がない、実際に維持できるか、後悔しないか不安という方は以下を参考にして頂ければ幸いです。マイナスなことしか書いておりませんが、逆にここが我慢できれば大丈夫です!(多分)

不便性

・今の時代当たり前のキーレスはついていません。

 ドアは集中ロックではないので、左右それぞれ閉める必要があります。

 (最初壊れているのかと思った。)

・2シーターなので荷物と人が乗りません。

 しかしトランクは割と広く、大人二人での小旅行程度なら十分可能。

・車高が低いので対向車のライトが眩しいです。

結論:ここは慣れる部分。

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意外と窮屈ではない。最新のND型と比較しても車内は広い。
 快適性

・幌のため夏は暑く冬は寒いです。外の音を拾います。うるさいです。

 経年劣化による雨漏りのリスクもあります。

・ボディ剛性が低く、段差を乗り越える際に車両全体がブルつく感覚があります。

 乗り心地も同様に現代のクルマと比べて良いとは言えません。

 良く言えばダイレクト感があり、悪く言えばうるさいです。

・エアコン効きずらいです。夏場に外に車両を置いた後の走りだしは地獄です。

結論:バイクとクルマを足して2で割ったようなクルマ。

 

安全性

何の電子制御もついていません。

 パワステは油圧、アクセルもワイヤー式です。

 自動ブレーキが当たり前の現代に、ABS、横滑り防止機能すらありません。

エアバッグはついていません。

・ボディ剛性も低いため衝突時の安全性も不安が残ります。

 スピードを出して段差を乗り越える際、ボディ全体が捻じれる感覚が分かります。

 結論:安全に乗りこなすために、それなりの運転技術を身に着ける覚悟が必要。

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抜群のメカメカしさを誇るエンジンルームも魅力の一つ。
故障の可能性

・いくら程度の良い車体を買ったところで、突発の故障は考えられます。

 特に、年式的に電気関係のトラブルが起こってくる可能性があります。

 パワーウインドウが突然動かなくなったり、鍵やドアミラーの動きが渋い、

 開かなくなったとしても寛容な心で受け入れてあげましょう。

・ただ、エンジンやミッションなどの主要機関については驚くほど丈夫です。

結論:30年前の技術で作られた30年前の工業製品であることへの理解が必要。

 

心構えその②:遅くても我慢できるか?

ロードスターを購入してから13.000km走ってみて、感じたことは

NAロードスターは速く走るためのクルマではなく、"走りを味わう"ためのクルマ

であるということです。

確かに、NAロードスターは正真正銘のスポーツカーであると断言できます。

 

しかしながら決して速いクルマではありません。むしろかなり遅いです。

搭載されるB6エンジンは30年前のファミリアの流用で、高回転まで回したところでパワーがもりもり出てくるわけでも、官能的なサウンドが聞こえてくるわけではありません。(NB後期になるとVVTが採用された1800ccのBPエンジンに大進化しますが。)

実際のところ100馬力も出ていない個体がほとんどです。

ブレーキについても、効きの甘さとキャパの少なさは否めず、サーキットを走ってもしばらく走って熱が入るとペダルフィールがスカスカになってしまいます。

軽快なフットワークでワインディングを気持ちよく曲がることが出来ますが、車速が上がればかなりロールするしボディも柔いので限界性能も低いです。

ちなみに、このクルマに乗りなれた後BRZを運転したらUFOかと感じたレベルです。

 

ただ、絶対的な軽さと豪華な足回りを持っているので相応の運転技術があれば今の時代のスポーツカーと同じくらいのペースで走ることはできます。

 

NAロードスターというクルマは極上の白米を石窯で炊き上げた白ご飯みたいなものです。

何一つ飛び道具はもっていませんが何となく気持ちいい、そんなクルマです。

もちろん後から調理してカレーにしたり、チャーハンにする楽しみ方もあります。

 

ロードスターを買って幸せになれる人とそうでない人の特徴を以下に書いてみます。

完全に私の主観です。

もちろん、乗っている内に価値観が変わる可能性は大いにあります。

NAロードスター沼にハマりやすい人
  • 自らの運転技術を高めたいと考えている。
  • デザインに惚れこんでいる。
  • 自動車の構造やメカに興味がある。
  • スピードを出すことではなく、意図通りに走れることに価値を感じている。
  • クルマをステータスとして考えておらず、質感や高級感を求めていない。
  • ストレートでちぎられても気にしない。(orコーナーで追いつく気概がある。)
 NAロードスターに向かない(かもしれない)人
  • クルマの運転自体にあまり興味がない。
  • 特段魅力は感じないが知人から安く譲ってくれそうだから購入検討している。
  • FD3SやGTRといったハイパワー車が欲しいが、妥協して購入検討している。
  • 高級感や快適性を求めている。
  • スピードを出したいと思っている。

 

結論:速くはないが、オープンボディと低剛性のおかげで"速い感"満載!

   40km/h出せば十分楽しい!逆に魅力!

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もうおじいちゃんなので大切に長く乗っていきましょう。

 

この記事を読んでも"それでも欲しい!"と思った方へ

ようこそ、NAロードスターのセカイへ。

悩むことはありません、ぜひ買いましょう^^

社会人になったばかりのペーペーサラリーマンの私でも十分購入・維持できているので大丈夫です。(多分)

相場が高騰しているといっても、新車の軽を買うくらいの予算があれば極上の、100万円あればそこそこ上のNAを手に入れることができます。

筆者の主観ですが、逆にそれだけで極上の解放感、運転感覚を味わえるスペシャルなクルマに乗れると考えれば全然お買い得なのでは?と考えております。

(NDロードスターは300万するわけですし)

 

具体的に、購入に関する詳細は次回の記事で述べたいと思います。

読んでいただき、大変ありがとうございました!